こんにちは、美容看護師として働くヨッピーです。
自分が希望して入った美容クリニック・・・
病院と比べると競争率もかなり高く、何ヶ所も不採用になりながら、やっと採用をもらった看護師さんもいると思います。
それなのに、すぐに辞めてしまう看護師さんがいます。美容業界に入ったことを失敗したと言って後悔する看護師さんがいます。
それはナゼなのか?
ここでは辞めていった看護師を何人も見てきた私なりの意見や、離職する代表的な理由を解説していきたいと思います。
Contents
美容クリニックで働く看護師の離職率は約30%前後
美容クリニックは離職率が高いと思っている看護師さんもいると思いますので、まずは離職率の話から。
転職コンサルタントさんから聞いた話では、半年以内に3~4人に1人の割合(25~33%)で退職しているそうです。
他にも、実際に某大手美容クリニックの人事として働いている方が言うには、最初の3ヶ月で20%程度が離脱するようです。
年齢的な傾向でいうと、若い看護師は「いくらでも求人はあるし」と気軽にやめがち。
30~40歳を超えてくると「看護師といえど選べなくなってくる」という現実が分かってくるので、逆に踏ん張りがききやすいようです。
それでも臨床と全く異なる現場に直面し「合わないので一般病院に戻ります」といった看護師もいます。
ヨッピー
試用期間中に離職するケースもある
厳しい美容クリニックでは、試用期間中に契約解除になるケースもあります。
一般の病院でも試用期間はありますが、あってないようなものですよね。
美容クリニックでは試用期間を3ヶ月で設定しているケースが多いですが、実際は1ヶ月くらいが見極めのタイミングの1つとなります。つまり、最初の1ヶ月で難しそうだと判断されてしまうと、契約を解除されてしまうのです。
厳しい美容クリニックの場合は、そんなに長く待ってくれません。仕事を覚えることに対してどうかというよりも、仕事に取り組む姿勢とセンスを見るような感覚ですね。
美容クリニックでの看護業務は、美容業界未経験であれば、みんな同じようにやったことがありません。できなくて当然なのです。
しかし、その中でもお客様への対応や忙しい時の機転など、美容クリニックに向いているかどうかの判断基準は存在しています。
厳しく聞こえるかもしれませんが、「初めてなんだからゆっくり仕事を覚えたらいい」というよりも、一刻も早く戦力になりたい、というぐらいの気持ちで取り組むことが大切だと思います。
離職率の高さは試用期間中の契約解除も一因
このように試用期間中に契約解除になるケースも含めると、冒頭で書いたような離職率になってしまうのだと思います。
看護師自身が向いているかどうかを入職後に判断する、そして美容クリニックも向いているかどうかを査定している。
こうなると、自然と離職率は高くなってしまいますよね・・・。
美容クリニックの離職率が高いという印象は、ある意味で仕方ない面があります。
ちなみに「半年以内に3~4人に1人の割合」と書きましたが、最初の1~2ヶ月ぐらいで続くかどうかは、ほぼ決まってきます。
合う人は1ヶ月目ぐらいから合いますし、合わない人は時間を掛けたとしても、なかなか合わないものだと思います。
なので美容クリニックの離職率に関しては、個人的にあまり気にしない方が良いのでは、と思いますよ。
転職後に後悔して看護師が辞めたいと感じる理由【3選】
次に、契約解除以外の退職理由について代表的な理由を3つ挙げてみました。
【理由1】働いてみたが、自分には向いていなかった
細かい部分では色々とあると思いますが、一番大きな理由は恐らくコレですね。
看護師さんが美容クリニックを希望するといっても、
- 実際に看護師がどういった仕事をするのか?
- 看護師に求められている仕事は何なのか?
- そして自分自身がそれに適応できるのか?
このあたりはイマイチ分からないと思います。
一般企業への転職であれば、ちゃんと事前に調べてから転職しないとダメじゃん、っていう意見もあると思いますが、美容クリニックの場合はちょっと特別で、事前に調べることが難しいです。(だから、こういったサイトを作ったっていうのもありますが・・・^^;)
ご存じの通り、美容クリニックは自由診療という特殊なものになるので、看護学校では全く触れません。看護学校で教わるのは保険適応分野についてのみです。
つまり、看護師が美容業界について詳しく学ぶ機会がないのでイメージが付かないんですよね。そうなると自分で調べるしかないんですが、これもどうしたらいいのか分からないというのが実情だと思います。
こういった中での転職活動になってしまうので、多くの看護師さんが「当たって砕けろ」的な転職になってしまっています。
【理由2】どれほど自分より年下でも、どんなに理不尽でも「お客様」
退職理由の2つ目は、美容クリニックの接客サービス業に馴染めなかったというものです。
特に、言葉遣いは(人によっては)一から直される覚悟が必要です。
20歳を過ぎて言葉を直されることにショックを受けたり、自分より年下のお客様であっても、理不尽に感じることがあっても接客サービスを徹底する、ということにストレスを感じる人もいます。
サービス対象は、病気の治癒を目的とした患者様ではなく、美しくなりたい“お客様”です。これが受け入れられないと毎日が辛い職場になってしまいます。
【理由3】美容メニューを提案したり、お勧めしたりするのが苦痛
美容クリニックでは、毎月、全体の売上目標が設定されます。
看護師個人に売上目標やノルマがあるわけではないのですが、実際の施術に入る看護師が、お客様のニーズを汲み取ってより美しくなるための提案をすることも仕事の一つ。
保険診療の病院などから美容クリニックに入ると、このような提案することを単なる営利目的の勧誘のように感じ、ストレスに感じる人も少なくないようです。
ヨッピー
美容クリニックで働くという強い気持ちがあれば大丈夫
美容業界というのは、一般の医療機関と比べてシビアな業界です。
給与に関しても高いと言われていますが、それはインセンティブを多くもらえている看護師さんだったりもします。
また、病院では賞与のカットはそれ程大きくないことが多いですが、美容クリニックでは経営状況が悪くなると、いきなり全額カットということもありえます。
さらに悪いことに、急にクリニックが閉院してしまうこともあります、美容クリニックは業界内の競争が激しいことでも有名ですからね・・・(汗)
こういったことを考えていくと、美容クリニックに転職しない方が良いのかもしれないと思ってしまいますよね^^;
ですが、美容クリニックで働く魅力は当然あるわけで、この業界で働きたいという強い気持ちを持った看護師さんであれば大丈夫です。
ぜひ積極的にチャレンジして欲しいと思います^^
美容外科/美容皮膚科クリニックで働く看護師のメリットや人気の理由はナニ?このページだけでなく、研修が充実している美容クリニック求人の探し方のページや転職先としてオススメなのは大手・準大手・中堅・個人経営?のページも参考にしてもらえると嬉しいです。
選択を間違えなければ、より長く美容業界で仕事ができる可能性が高まります。
後悔しない転職先を見つけていきましょう!