30代男性が刺青(タトゥー)を消したい理由が泣ける【美容クリニックでの心に残るお客さん2】

30代男性が刺青(タトゥー)を消したい理由が泣ける【美容クリニックでの心に残るお客さん2】

こんにちは、美容看護師として働くヨッピーです^^

美容クリニックには様々な悩みを持って来院されるお客様がたくさんいらっしゃいます。

  • キレイになりたい
  • カッコよくなりたい
  • コンプレックスを解消したい

など、自分の悩みを解決するだけでなく、人のために変わりたい方もいらっしゃいます。

そのお客さんは、ご家族と一緒に冬に来院されました。可愛い3才の娘さんと奥様と一緒に・・・。

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ライフステージの変化でタトゥーが障害に

ライフステージの変化でタトゥーが障害に

30代男性

タトゥーを消したいんです・・・

カウンセリングの冒頭、そのお客さんはこうおっしゃいました。

お客さんは30代男性で、とても落ち着いた良いパパさんに見える会社員の方で、外見からはタトゥーを入れているような方に見えなかったので、私も少し驚きました。

肩~腕に掛けてタトゥーが入っていて、どうしても消したいとのお話でした。

  • 若い時には将来後悔する事になるとは深く考えずにファッション感覚で入れてしまった事
  • 仕事でタトゥーが入っていると昇進はできないと言われた事
  • そして何より、娘さんを温泉やプールに連れて行ってあげられない事

お話をうかがう中で、若い時には問題なかったタトゥーが、ライフステージの変化で大きな障害となっているのだと感じました。

タトゥーを除去する方法は2つ

タトゥーを除去する方法は2つ

タトゥーを除去するには、

  • レーザー施術
  • 外科手術

の2つの方法が一般的です。

レーザー施術

レーザー施術は黒の色素を使ったタトゥーの除去はできますが、基本的に色が付いているタトゥーは除去できません。

また、レーザー照射を繰り返して薄くしていくため時間がかかることや、色素の入っている深さや濃さによっては完全に除去できないケースも多々あります。

外科手術

一方、外科手術はタトゥーが入っている部分の皮膚を切除して縫い合わせていくものです。

一度で取れない大きさのものは、一部切除して縫い合わせた後、数ヶ月後に皮膚が伸びた段階で再度切除を繰り返していきます。

広範囲のものはタトゥー部分の皮膚を削り、臀部や大腿部から採取した皮膚を移植する手術も行われます。

外科手術は、タトゥーを消すというよりも「タトゥーのあった部分を傷跡に変える」と言った方がしっくりくるかもしれません。

このお客様はできるかぎり早く消したいという希望があり、傷跡が大きく残る事を説明した上で、タトゥー部分を削って大腿から植皮を行う選択をされました。

術後の痛みも強く、大きな手術になるのですが、どうしても今やりたいとおっしゃったのです。

『3歳の娘との約束を守りたい』

『3歳の娘との約束を守りたい』

どうしてそんなに早くタトゥー除去をしたいのか、その理由をうかがいました。

すると、スイミングスクールに通っている娘さんがまだあまり上達できず、「パパに教えてほしい」とお願いされたそうです。

ですがタトゥーが入っていては、プールに一緒に行けません。

タトゥーによって自分自身の事を制限されるのは我慢できても、娘さんとの生活に制限が出ることに気付いて、タトゥーを入れた事をとても後悔をしているのでした。

娘さんには、今年の夏には一緒にプールに行こうと約束し、当院での手術を受ける決意をされたのです。

なお、術後の経過は順調で、タトゥーのあった場所は大きな傷と移植による皮膚に置きかわり、見た目は「過去に交通事故にあったのかな」と思われる状態になりました。

誰かのための美容医療をサポートすることも美容看護師の大事な役割

誰かのための美容医療をサポートすることも美容看護師の大事な役割

その男性にはタトゥー除去の代償として、傷跡が一生残ることになりました。

ですが、タトゥーがあるせいで子供にしてあげられなかった事を1つ減らすことができました。

自分のためだけではなく、誰かのために美容医療を受ける方もいて、自分たち美容看護師もそのお手伝いができるのだと嬉しく思いました。

最後に、私自身タトゥー自体が悪いとは思ってはいません。

タトゥーに強い想いや意味を持って、その人の人生を輝かせる為に入れていらっしゃる方もいるからです。

ただ自分のために生きていた若い時代から、親になり社会的役割を担うようになった時、タトゥーが大きな障害となる場合も多くあるでしょう。

そんな時こそ美容医療が力になれるタイミングなのです。

ヨッピー

今後もお客様の人生のサポートをしていこうと、心新たに感じさせられた施術でした。