【大手と中小の事例付き】美容クリニックの看護師研修・委員会・勉強会事情

【大手と中小の事例付き】美容クリニックの看護師研修・委員会・勉強会事情

こんにちは、美容看護師として働くヨッピーです^^

  • 休みの日に看護研究や研修、委員会活動が開催されて、休日返上で出ないといけない・・・
  • 家に持ち帰っての仕事をやっても残業代はもちろん出ない・・・
  • 休みやプライベートな時間が全くなくてもう無理!!

こういった理由で美容クリニックに転職してくる看護師さんもたくさんいます。

ここでは病棟では当たり前になっている

  • 研修
  • 委員会
  • 勉強会

について美容クリニックではどうなっているのかを紹介していきたいと思います。

美容クリニックの研修事情

美容クリニックの研修事情

美容クリニックでは、その時に入職した看護師全員が研修を受けます。

頻度については、院長の方針しだいでクリニックごとに差があります。

最先端の医療機器をどんどん導入していく所では、月1で研修が発生しているというケースもありますし、逆に1年に1~2回程度しかないという美容クリニックもあります。

よくある研修としてはレーザー機器の研修などですね。

研修では、先輩が教えてくれることもありますし、レーザー機器のメーカー担当者がクリニックに来て説明をしてくれることもあります。

そして、その説明を聞いた上で、今度は実技の研修も当然あります。

看護師同士、あるいは美容カウンセラーや受付のスタッフにも協力してもらって、お互いの該当部位を貸しあって練習します。

ちなみに、この研修自体は、美容クリニックの施術に興味がある向上心の高い看護師にとっては、楽しいものに感じると思います。

少なくとも苦になるような研修ではありません^^

ヨッピー

とはいえ、無給で勤務時間外に行っていることも多いので、不満が無いわけではないですけどね…^^;

美容クリニックでは委員会活動はあまり無い

多くの美容クリニックでは、そこまでの委員会活動は行っていません。

もちろん、必要最低限の委員会、例えば感染防止委員会などはありますが、そこまで力を入れていないというのが実情だと思います。

ただ、委員会活動も美容クリニックによって異なると思うので、事前に確認しておいた方が良いですね。

病院と比べると委員会活動は少ないですし、合理的なやり方になっているのは確かです。ちなみに現在、私が勤務している美容クリニックも委員会はありません。

勉強会というものも美容クリニックではあまり存在しない

勉強会というものも美容クリニックではあまり存在しない

大手を除いて中小規模のクリニックで「勉強会」というのもあまりありません。

最初に紹介した研修がイコール勉強会になっているケースが多いと思います。

また中小規模の場合、院内で一斉に行う勉強会はなくても、各々に勉強することを任されています(勉強しなくていいですよ、というわけではない)

美容クリニックの勉強というのは、少し病院とは異なっていて、より実用的なものが多いイメージです。

例えば、

  • コスメの知識を学ぶ
  • レーザーの種類や効果についてより詳しく知るために勉強する
  • オペ介助の時に気をつけることを先輩看護師に確認する

といった感じです。

美容業界は新しいものがどんどん出てくる業界なので、常に一緒ということがありません。もう覚えたから大丈夫ということはないんですよね^^;

これは病院でも同じような部分はありますが、病院よりもサイクルが短いイメージがあります。

お客様の中には、インターネットで事前に調べてかなり知識を持った方も来院されます。

そういった方からの突っ込んだ質問に対しても、きちんと答えられるように日々勉強しておかないといけませんね。

ヨッピー

次からは美容クリニックでの研修について、実例を交えながら紹介したいと思います。内容はクリニックの規模によってけっこう違うんですよね^^

【実例】小規模美容クリニックAのケース

【実例】小規模美容クリニックAのケース

研修

小規模クリニックでは系統立てての研修が行われるよりも、OJTで実務の中で学んでいく事が多いです。

Aクリニックでも、先輩について施術や手術の見学をしながら実務を学んでいくやり方がメインでした。詳しいマニュアルが整備されていなかったため、実際の手技を見ながら勉強していきます。

良い点としては、実務を兼ねているため早く技術の習得ができたり、施術に関わる事ができる点ですね。

委員会

委員会については、存在していませんでした。

管理的なものは全て師長と主任が担っており、病棟のように委員会活動で自分の時間を割かなければならないという事はありません。これはプライベートの充実にもつながっています。

一方で、決定事項を遂行していく形になるため、なかなか自分の意見を出して業務改善していくというのは難しくなってきます。

勉強会

勉強会については、定期的なものは行われていませんでした。

新しい機械や施術が入る際に行われる事はありましたが、実務を通じて学んで行くスタイルが主となります。

【実例】大手美容クリニックBのケース

【実例】大手美容クリニックBのケース

研修

大手Bクリニックでは入社が決まると、その月に入職する職員を全国から東京に集めて研修を行います。看護師だけではなく、医師・カウンセラー・本部職員も全員が同じ研修を受けるのです。

研修は1週間程度の泊りがけになっていて、クリニックの理念や目指す目標といったものから、基礎的な講義まで行われます。

グループワークなども行い、一般企業のような研修体制がありました。

この研修では全国に同期ができるので、色々な人間関係ができたり、他の職種とも交流ができたりする点が良いところですね。

他にも1年目は定期的に東京や大阪などで集まっての研修があります。

ヨッピー

年齢は違いますが、今だに最初の研修の時の同期とランチに行ったりしています。この前も韓国料理の火鍋を食べにいきました^^

委員会

委員会については、クリニック配属後に各自割り当てがありました。

物品の担当であったり、顧客満足度担当であったりと、各委員会で本部からの指示を遂行していきます。

また、本部への報告や業務改善など進めていかなければならない事項は多数あります。

その分、やりがいや職場の居心地の良くしていくチャンスがあると言えます。

自主的にリーダーシップを取ってやっていきたい人向きですね。

勉強会

勉強会については業務時間内で月に1度、患者予約を制限しての勉強会がありました。

レーザー照射や手術麻酔、緊急対応など毎月テーマを変えて行われています。

また勉強会とは別に、全ての施術のペーパー試験と実務試験を受けて勉強を進めていく体制ができています。

目標提出やこれによる評価も行われるため、着実に知識技術を習得することができます。

ただし、ペーパー試験対策として自宅での学習も必要になってくるため、試験前は自分の時間を割かなければいけない時もあると思います。

まとめ

青空を見上げる美容看護師

業務外の拘束が少ない分、プライベートを大切にしたい方や、美容看護経験者の方は小規模美容クリニックが合うかもしれません。

大手クリニックよりも時間の自由度が比較的高いところが小規模クリニックの良さです。

自分で学んでいく姿勢をもって働く事で、大手クリニックの教育に負けない知識技術を得ることも可能だと思います。

逆に、美容クリニック勤務が初めての人や、基礎から学びたい人は大手美容クリニックを選ぶと良いと思います。

イチから系統立てて学べるので、基礎から知識技術を身につけるには最適ですね^^

ただ、最初の1~2年は学ぶことやテストなども多く大変さはあります。しかし、乗り越えた時には美容の基礎がしっかりと習得できます。

規模に関わらず上記は一例のため、実際どんな教育体制なのか、見学や面接でしっかりと確認するようにしてくださいね^^