こんにちは、美容看護師として働くヨッピーです^^
美容クリニックに来られるお客様は、年齢・性別・職業など様々です。
ですが、一番多いのはやはり20代~40代の女性。
そんな中で、ある時、70代の男性が1人で美容クリニックにいらっしゃいました。
ヨッピー
希望の治療内容は一般的なモノだったが・・・
そのお客様は予約をされて1人でいらっしゃいました。
とても仕立ての良いスーツをお召しになり、物腰も柔らかくて丁寧な方です。
カウンセリングでお話をうかがうと、顔のシミやシワをできる限り薄くして、若々しくなりたいというご希望でした。
希望の施術自体はカウンセリングで良く聞く内容ですが、70代の男性がとても真剣にその希望を話されるのはなかなか珍しい事ではあります。
私も初めての経験でした。
ただナゼそうなりたいのかという部分はお話にならなかったので、こちらもあえて余計な詮索はしませんでした。
その後、他のお客様と同様に、シワへのヒアルロン酸注入や、ボトックス、シミのレーザー治療をお勧めして、実際に施術を受けていただく事になりました。
男性は基本的に女性よりも痛みに弱く、痛みへの恐怖心も強い事が多いのですが、その男性患者さんはそれにプラスして、今まで関わる事がなかったであろう未知の治療を受ける怖さもあったと思います。
ただ、ハンカチを握りしめて施術を受ける姿を見て、きっと大切な理由があるのだろうと感じたことを覚えています。
3回ほど来院して頂いて施術が終了し、お世辞ではなく若々しく見えるようになったお客さんには満足していただく事ができました。
美容医療を希望された驚きの理由
そんな中、数ヶ月後、その70代男性からクリニックに一通の手紙が届きました。
手紙には感謝の気持ちと、施術を受ける経緯が手書きで記されてありました。
- お客さんはある会社の会長さんで、会社を引退する予定だった事
- 最後の引退式で、以前から一緒に働いてきた社員達の前に出る時、会長として凛とした若々しい姿を見せ、老いた姿を見せて心配をかけたくなかった事
- 式では自信をもって壇上に立つことができ、社員達に今までの感謝を十分に伝えることができた事
などが達筆な字で書かれていました。
何歳であろうと、性別が男性であろうと、どんなに社会的地位があり人生経験豊富な方であろうと関係ありません。
「自分に自信を持つきっかけ」を美容医療が提供できる事があるのだと感じ、自分の関わっている医療が素敵なものだと感じた事を今でも覚えています。
お客さんに自信を与えられる美容医療の役割は大きい
美容クリニックは疾患を扱う一般病院とは違い、自由診療でお金儲けでしかないと『下』に見る医療関係者がいるのは、残念ながら事実です。
ですが美容医療には、人が生きていく中でとても大切な「自信を持つ」事のお手伝いができる、という大きな役割があると感じさせてくれた今回の出来事でした。
これは一般医療だけでは提供できない部分でもあると思いますし、私たちが誇りに思う部分だと思います。
ヨッピー