【目の整形編・目頭切開】美容外科/美容皮膚科で働く看護師のオペ介助

【目の整形編・目頭切開】美容外科/美容皮膚科で働く看護師のオペ介助

こんにちは、美容クリニックで看護師として働くヨッピーです^^

ここでは「目の美容整形」シリーズとして目頭切開について、施術の概要やメリット・デメリット、看護師のオペ介助について解説していこうと思います。

目頭切開による目もとの施術

目頭切開による目もとの施術
目頭切開とは目頭の余分な蒙古ヒダを切り取ることで目の横幅を広くする整形手術のことです。

この手術では目を二重にすることは出来ませんが、目の横幅をかなり大きくすることができます。

日本人の目にはアジア人特有の蒙古ヒダというヒダがあります。

この部分の皮膚が目の眼球に覆いかぶさっているため、ほとんどの日本人は目の横幅が実際の眼球の幅よりも小さくなってしまっています。

目頭切開ではこの余分な蒙古ヒダを切り取ることで目の横幅を広くしていきます。

目が大きくなる割合は個人差がありますが、蒙古ヒダが多い方ほど目が大きくなるので、目の横幅が小さくてお悩みの方にはオススメの施術ですね。

目頭切開の方法は大きく2種類【Z法・W法】

目頭切開の主な方法としてZ法W法といった方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

Z法

目頭切開の方法【Z法】

Z法とは目頭の皮膚にアルファベットのZの形にメスで切り込みを入れて、目頭の皮膚を引っ張って縫合する方法です。

「目頭の位置を眉間よりにズラす」というイメージで、厳密に言うとこの方法では目頭の皮膚は取り除かれてはいません。

Z法の方法のメリットは傷痕が綺麗な事ですが、目頭切開の効果は少なく、術後数年で目頭の皮膚が伸びて元に戻ることもあります。

現在では、このZ法をベースに切開面積をより少なくしたミニZ法という方法を取り入れている美容外科クリニックもあります。

W法

目頭切開の方法【W法】
W法とは目頭の皮膚をW型に切り取る方法です。

W法は目頭を大きく切り取ることができる点がメリットで、最もメジャーな目頭切開の手術方法です。

ただ、大きく切り取る分、傷痕が目立ちやすいというデメリットもあります。

芸能人の写真などをよく見てみると目頭に変な凹みや傷がある方は非常に多いです。こういった方はまず間違いなくW法で目頭切開をされています。

また、目頭の皮膚を一度切り取ると元に戻すことはできません。手術結果に満足できなくても元に戻せないというのはW法の欠点と言えます。

目頭切開を受けるお客さんは10代~50代と幅広い

目頭切開の手術を受けるお客さんは、10代~50代くらいまで幅広い年齢層の方に人気です。

男女の割合は1:9くらいで女性の方が圧倒的に多いですが、男性でも手術を受ける方は多少いらっしゃいます。

マダム世代の女性にも意外と人気があるのが目頭切開の特徴ですね。

目頭切開による目もとの施術のメリット

メリット

  • 目の横幅を最大限大きくできる
  • 費用が安い
  • ダウンタイムが短い

目の横幅を最大限大きくできる

目頭切開の一番のメリットは目の横幅を最大限大きくできるということです。

よく目尻切開と目頭切開は比べられること多いのですが、目の横幅を断然大きくできるのは目頭切開です。

目頭切開では蒙古ヒダを切り取るので切れる幅が目尻よりも多くなります。また、目頭は元々眼球の端の赤い粘膜が見えているので、お客さんのご希望に応じてかなり大きく切ることも可能です。

しかし、目尻の場合元々眼球の端の赤い粘膜は見えません。目尻切開で目尻を切りすぎてこの赤い粘膜が見えてしまうと妖怪のような不自然で怖い顔になってしまいます。

そのため、目尻の場合切れる範囲が狭くなりがちとなり、目の横幅を大きくする効果は小さくなってしまうのです。

目頭切開と目尻切開の目の横幅を大きくできる割合はおおよそ8:2くらいです。

目尻切開をご希望でカウンセリングに来られたお客さんも、看護師やカウンセラーから話を聞くと、ほとんどが目頭切開の手術になります。やはり、先程の横幅拡張効果の違いによるところが大きいのです。

費用が安い

目頭切開は目の横幅を大きくでき、目の魅力をかなりUPできる手術ですが、効果の割に費用が安いことが特徴的です。

美容クリニックによって費用はピンキリですが、お得なお値段で目を大きくできるところがほとんどです。

Z法やW法以外にも各美容クリニックが独自の手術方法で目頭切開を行っているので、自分に合った切開方法のクリニックを選べるのもメリットですね。

ダウンタイムが短い

目頭切開では皮膚を切り取るだけですので、腫れや内出血がほとんど出ない場合が多いです。

腫れというのは組織がないと出ないので、切り取った皮膚の縫合部が少しプックリする程度しか目頭切開では腫れようがありません。

また、目頭の部分は血管も少ない部位ですので手術中の出血も微量です。そのため、内出血のリスクも低いです。

ダウンタイムが短いため、目頭切開のお客さんの場合は、お仕事等も休まず抜糸までの期間はメガネでごまかしている方が多いですね。

目頭切開による目もとの施術のデメリット

デメリット

  • 傷痕が残るリスク
  • 元に戻せない

傷痕が残るリスク

目頭切開の一番のデメリットは傷痕が残るリスクです。

傷痕は全く残らず綺麗に仕上がる場合も多いですが、手術が下手な医師にあたると大きな傷跡が残る場合も多いです。

美容クリニックで働いていると顔に傷跡が残って鬱のようになってしまったお客さんに出会うことが稀にあるのですが、大抵は目頭切開の傷が原因となっています。

二重の全切開などでも傷痕が大きく残る場合はありますがメイクでカバーできるので、そんなに気にならないというお客さんは多いです。

しかし、目頭の場合そんなにメイクを厚くする部分ではないので傷痕が目立ちやすく、もう一生外出できないなどと鬱になるお客さんがいらっしゃいます。

ほとんどの場合が他人から見ると全然気にならない程度の傷なのですが、お客さんご本人からすると非常に気になってしまう場合が多いのですね。

元に戻せない

手術結果が気に入らない場合でも元に戻すことができないことも目頭切開のデメリットです。

目頭を切開すると目の横幅は思った以上に大きくなるので、大きくなり過ぎたと感じるお客さんも多いです。

家族にバレそうなので少し元に戻したい等と思っても、蒙古ヒダを切り取ってしまった場合元に戻すことはできません。

MEMO:目頭切開による目もとの施術がオススメのお客さんは?
目の蒙古ヒダが多い方、目の横幅が小さくてお悩みの方には誰でもオススメです。

純粋な日本人であれば多かれ少なかれ必ず蒙古ヒダがありますので、誰でも目の横幅を大きくすることができます。

  • 普段からアイライナーで目尻に跳ね上げラインを引いている
  • 目頭に白や黒のシャドウでメイクをしている

といった人は、目の横幅が気になっている方ですので、目頭切開に向いていますね。

目頭切開による目もとの施術中の看護師の役割や介助

目頭切開による目もとの施術中の看護師の役割や介助

施術説明ポイント

相場料金 5~40万円
持続期間 永久的
施術所要時間 20分~1時間
麻酔の種類 局所麻酔・ガス麻酔
ダウンタイム 数日~数週間の腫れ、内出血が出ることアリ
通院有無 通院不要または抜糸に来院が必要
入浴 当日から可能
洗顔 当日から可能
メイク アイメイクは抜糸後より可能または術後1週間後より可能

施術前の準備

使用する手術道具や糸の準備をする

施術の準備は埋没法全切開法の時と同様に手術道具のパックを出すことと、手術室や麻酔の準備です。

目頭切開は症例数が全切開と同じぐらい多いので、準備もすぐに慣れると思います。

目頭切開では全切開の時と異なり、使用する糸は外糸の1種類のみのことが多いです。

外糸は

  • 透明の糸
  • 黒糸
  • 溶ける糸
などからお客さんに選んでいただく場合も多いので、どの糸を準備すれば良いかカルテでしっかりと確認しましょう。

ヨッピー

糸について詳しい説明は全切開法のページで紹介しています。

施術中の看護と介助

直接ではなく間接介助にまわる(ことが多い)

全切開法の手術と同様に、デザインと局所麻酔から手術が開始します。

目頭の部分は特に目の周りでも麻酔の注射が痛い場所です。

お客さんはあまりの痛みにびっくりすることが多いので、事前に

美容看護師

目頭の麻酔はかなり痛いので一緒に頑張りましょうね^^

などと声掛けをしましょう。

また、施術中は看護師が直接介助に入ることはほとんどありません。

全切開法よりもさらに術野が狭くなるので、看護師が介助すると邪魔になる事の方が多いです。

医師に指示されれば直接介助に入りますが、それ以外の場合は間接介助にまわって手術がスムーズにいくようにサポートしていきましょう。

アフターフォロー

アフターフォローする美容看護師

術後の説明やフォロー、抜糸の予約を取る

目頭切開の手術後はアイシングする場合としない場合があります。

目頭切開では腫れや内出血もほとんど出ない事が多いため、アイシングもそこまで必要はありません。

術直後も創部の血さえ拭き取れば、お客さんが見てもあまりグロテスクと感じない程度です。

全切開の際と同様に

  • アイシング
  • 創部の取り扱い
  • 処方薬の説明など

が終わったら、抜糸の予約を取ります。

目頭切開の場合、傷口が開くと傷痕になりやすいため、全切開の時以上に傷口に触らないようお客さんに念押ししておきましょう。

後片付け

後片付けはプロテーゼの記事のアフターフォロー後の部分と同様なので、そちらの記事を参考にしてみてください^^