【プロテーゼ編・オペ介助】美容外科/美容皮膚科で働く看護師のオペ介助

こんにちは、美容クリニックで看護師として働くヨッピーです^^

前回の記事では、プロテーゼに関する基礎知識を紹介しました。

今回は具体的に看護師がおこなう施術時のオペ介助について解説していきたいと思います!

【プロテーゼ編・概要】美容外科/美容皮膚科で働く看護師のオペ介助【プロテーゼ編・概要】美容外科/美容皮膚科で働く看護師のオペ介助

プロテーゼを使った施術中の看護師の役割や介助

施術説明ポイント

相場料金 10万~40万円
持続期間 永久的
施術所要時間 45分~2時間
ダウンタイム 腫れ・内出血がでる、大きく出た場合は治るまでに数週間かかる
通院有無 抜糸が必要な場合有り
入浴 術後3日後から可能
洗顔 翌日から可能
メイク 抜糸後または術後7日後より可能

施術前の準備

プロテーゼを選ぶ

プロテーゼを選ぶ

鼻の美容整形で使用するL型やI型のプロテーゼ

プロテーゼの手術を行うにあたり、まずは使用するプロテーゼを選んでいきます。

プロテーゼの選択は

  • カウンセリング時に医師とお客さんで済ませる場合
  • 手術直前に決定する場合

の2パターンがあります。

プロテーゼには色や形、硬さなどによって様々な種類があり、メーカーによって値段もピンキリ・・・

お客さんにも、もちろん予算があるので一概に質の良いものを勧めれば良いというわけではありません。

ですが、一生ものであることを重々説明して、できるだけ質の良いプロテーゼを選択してもらうようにしましょう(クリニックの利益云々ではなく本心で言ってます)

プロテーゼ選びの際は実際にお客さんにプロテーゼを手に取ってもらって、その感触や硬さ等を実感してもらうことが大事。

お客さんにプロテーゼを実際に曲げたりねじったりしてもらうことで、耐久性などもリアルに実感してもらった上で、より納得のいく選択ができるように看護師はサポートしましょう^^

ヨッピー

最近では、より柔らかいプロテーゼの方が一般的に高品質とされています。

手術道具を準備する

手術道具を準備する

STEP.1
手術物品の準備
プロテーゼの種類が決定したら、その他の手術物品を準備していきます。

手術の道具は滅菌する際にまとめてパックにして滅菌しているので、そのパックごと出して準備します。

プロテーゼの手術で使う道具は

  • 鼻の軟骨を削るための道具
  • 顎の手術独特の道具

など特徴的なものが多いです。

そういった道具は準備し忘れることも多いので、普段使わない道具もきちんとそろっているか指差呼称して確認していきましょう。

STEP.2
電気メスの準備
次に、電気メスの準備を行っていきます。

電気メスは

  • 血管や組織を焼いて凝固止血する
  • 組織を切り開いて切開する

時に使うものです。

ヨッピー

電気メスと聞くと、たいそうな機械を想像してしまいそうですが、難しいことはないので初めての看護師さんも安心してくださいね^^

電気メスの機械の本体は家庭用のゲーム機ほどの大きさ。それを手術室に運んで、コンセントにつないで電源を入れておきます。

電圧などの調整は医師がすることが多いですが、いつもの設定があれば、予めそれに合わせておいてイイと思います。

STEP.3
対極板の準備
対極板の準備
次に対極板と呼ばれるパッドを準備します。

このパッドは、電気メスで使用した電気をお客さんの体から逃がす役割をしています。

お客さんの体のどこかに触れていればOKなので、ベッドの背中の部分などにあらかじめセットしておきましょう。

STEP.4
電気メスのメス先とコードの準備
最後に、電気メスのメス先とコードの準備です。

このメス先とコードはお客さんの術野に触れるため清潔となります。

先ほど紹介した本体とパッドは不潔ですので、どう取り扱っても良いのですが、メス先とコードはそうはいきません。

メス先とコードの部分はそれぞれパッキングして滅菌してありますので、それを出して手術用具と共に準備しておきます。

取り出す際に、

  • メス先はすべて清潔
  • コードの部分はメス先側は清潔
  • 本体側は不潔
となります。

コードはなるべく清潔となるように不用意にベタベタと触れないように注意しましょう。

STEP.5
麻酔用のガスのチェック
最後に麻酔用のガスは手術室に元々あると思うので、きちんと出るかどうか試しに流してみてチェックしておきましょう。

ここでガスや酸素がもし出ない場合は、ボンベの交換が必要となります。

ボンベの交換は結構重たくて重労働なので、力仕事に自信のない看護師さんは2人がかりで行った方が安心です。

ボンベ交換が済んだら、

  • きちんとガスが流れるか
  • 漏れはないか
  • 流量計は作動するか

など、もう一度チェックするようにしましょう。

お客さんを手術室に案内する

お客さんを手術室に案内する
物品の準備と手術室の準備が完了したら、お客さんを手術室にご案内します。

プロテーゼの手術は局所麻酔の美容手術の中では長く、45分〜2時間ほど所要時間がかかります。

お客さんには事前にお手洗いを済ませていただくようにしておきましょう。

普段の手術であればお客さんをご案内したら、すぐに麻酔を開始して手術が始まるのですが、プロテーゼの手術の場合はまず医師がプロテーゼを削るところから始まります。

プロテーゼをお客さんの鼻や顎に実際にあててみながら、医師がお客さんの骨格に合わせて少しずつ少しずつプロテーゼを削っていきます。

この削る作業にはメス刃や手術用のはさみが使用されますので、それも前もって準備しておきます。

プロテーゼを削りすぎてはいけないので、この作業は医師にとっては難しい作業です。

もちろん、手術中に実際にお客さんの体内にプロテーゼを入れてみて、フィットしなければ手術中にも追加で削っていきます。

医師によって異なりますが、削る作業は大体15分~30分以上は時間がかかります。

この間に、看護師は滅菌された手術道具を開封していったり、局所麻酔用の注射を準備したりしていきます。

2人の美容看護師

余談的な小話
余談ですが、チェーン店型の非常に安くプロテーゼの手術を行っているような美容クリニックでは、このプロテーゼを削る作業を行わないところがあります。

削る作業は非常に面倒で時間がかかるうえ、体内に入れてしまえば削ったかどうかなんてお客さんにはわからないですもんね・・・汗

しかし、この削る作業を怠ると、明らかに「整形しました!」というような、ピシッと鼻筋が浮いたような仕上がりになります。

また、体にフィットしていないため、プロテーゼがずれやすく、数年のうちに再手術となる方も少なくありません。

美容クリニックへの転職を検討中の看護師さんは、給与や福利厚生だけでなく、その美容クリニックがお客さんにとって誠実な美容整形を行っているかという点もチェックするようにしましょう。

プロテーゼのの発注・在庫管理
プロテーゼの発注は日本国内のこともあれば海外のこともあります。

美容クリニックによって取り扱っているプロテーゼの種類は様々ですが、種類が多ければ多いほど発注も在庫管理も大変です。

プロテーゼの場合、発注して届くまでに時間がかかることも多いため、在庫切れには十分に注意し、早め早めに発注するようにしておきましょう。

プロテーゼは使用期限があるものではないので、多少余分にあっても構いません。医師と確認しながら少し多めに発注しておいた方が安心です。

特に大型連休前などはプロテーゼの手術が予想外に多くなることもあるため、十分注意しておきましょう。

施術中の看護と介助

施術中の看護と介助
プロテーゼを削る作業が終わると、いよいよ手術に移ります。

削る作業は長いですが、プロテーゼの手術自体はいざ始まってしまうと、そんなに時間はかかりません。

例えば鼻のプロテーゼの手術であれば、スムーズにいった場合手術そのものは30分かからず終了することもあります。

局所麻酔をおこなう

まず、お客さんに局所麻酔の注射を施していくので、医師に麻酔薬の入ったシリンジとアルコール綿を手渡します。この時点では、術野もまだ不潔です。

美容クリニックによっては、局所麻酔の際に笑気などのガス麻酔を併用するので、使用する場合はそちらも準備しておきます。

麻酔の注射は痛いので、終了したら必ず

美容看護師

  • お疲れ様でした
  • 痛いのはもう終了ですよ
など、お客さんを安心させる声掛けを行いましょう。

局所麻酔が終了したら、麻酔が効いてくるまで5分ほど時間を置きますが、この待ち時間中、医師は退出している事が多いと思います。

お客さんはこの待ち時間は手術直前でとてもドキドキしているので、看護師はなるべくお客さんのそばにいて雑談などをして、お客さんの緊張をほぐすようにしておくと良いでしょう。

数分して麻酔が効いていることが確認できたら、いよいよ手術に入ります。

具体的な看護師のオペ介助

具体的な看護師のオペ介助

間接介助の場合

プロテーゼの手術では使用する手術道具も少ないですし、看護師が直接介助しないことも多いです。

一般的な手術と異なり術野が非常に狭いため、看護師の介助がない方が逆にスムーズに医師が作業できるからですね。

間接介助の看護師は、

  • 手術中足りなくなった手術用具を出したり
  • ライトの調節をしたり
  • 空調や音楽の調整をしたり

といった手術全般のお手伝いをすることになります。

しかし、事前の準備が万端にできていれば、基本的にはあまり手術中にあれこれと動き回る必要はないはずです。

時間が空いている場合はお客さんとお話したり、お客さんの手を握ったりしておくと良いでしょう。

もし、手術が立て込んでいて忙しい場合には、手術室をいったん離れて、別の手術の準備や受付業務のお手伝いをした方が良い場合もあります。

ヨッピー

臨機応変に状況を見て、そのとき自分がなすべき仕事を行っていきましょう。
直接介助の場合

直接介助となった場合も医師に指示された手術用具を手渡したり、縫合の際に糸を切ったりといった簡単な手術介助だけですので、すぐに覚えられます。

美容クリニックへの転職を考えている看護師さんの中には、「手術室経験がないから、美容は難しそう・・・」と不安に思っている人もいるかもしれません。

ですが、美容の手術の種類はそんなに多くないですし、一般的な手術と比べると使う手術用具や行う介助も非常に簡単です。

もちろん、慣れるまでは覚えるべきこともありますし、清潔操作などにも戸惑うことはあるかもしれませんが、半年もすれば大体慣れることができる程度だと思います。

ヨッピー

美容クリニックによっては看護師の直接介助はほとんどなしというところもあるので、不安であればそういった病院を探してみても良いかもしれませんね^^

アフターフォロー

アイシングをおこなう

アイシングをおこなう
手術が終わったら、手術した部位を冷やしていきます。

手術直後に急冷することで血管を収縮させて、術後の腫れや内出血を抑えることが目的です。

アイシングの時間は概ね10分~15分程度。

このアイシング作業は大体どの美容クリニックでも行っていますが、お客さんにアイスノンを手渡して自分で冷やしてもらうクリニックと、看護師が1人ついてアイシングをするクリニックの2パターンに分かれるようです。

もし、看護師がアイシングを行う場合には、冷やしている間に

  • 今の痛みの程度
  • これから不安に思っていること
  • 手術を終えての感想など

お客さんとコミュニケーションを取っておくと良いでしょう。

ヨッピー

看護師がアイシングをしない場合にも、ちょくちょくお客さんの様子を見に行って、困ったことがないかどうか確認するようにしましょうね。

手術室の後片付け

手術室の3つの後片付け
このアイシングの作業と並行して、手術室の後片付けも行っていきます。

後片づけは

  1. 手術中に出たゴミの回収
  2. 手術用具の消毒・滅菌
  3. 手術室の環境整備
の3つです。

【1】ゴミの回収

使用した針やシリンジ、血液がついたガーゼなどを分別しながら捨てていきます。

特に針は落としたり無くしたりすると危険ですので、使用した本数と破棄した本数がきちんと合っているか確認しましょう。

【2】手術用具の消毒・滅菌

この消毒や滅菌の作業は時間がかかるため、手術直後はとりあえず手術用具を軽く水洗いして、消毒液に浸すだけで大丈夫です。

浸しておいたものは、後ほど時間ができたときにゆっくりと滅菌していきます。

手順としては消毒液につけていた手術用具を洗う⇒乾燥する⇒滅菌パックにいれる⇒機械で滅菌となります。

総合病院などでは滅菌作業を看護師がすることはあまりないですが、開業医さんの病院や小さなクリニックでは看護師が行うことが多いです。

難しい作業ではないのですが、結構手間が掛かるため、効率よく行うことが大切です。

日中手術でバタバタしている場合には急ぐ必要はありませんので、時間があるときにやっちゃいましょう。

【3】手術室の環境整備

手術室の環境整備は、

  • 掃除
  • シーツ交換
  • 次の手術の準備

などです。

お客さんが手術室にまだいらっしゃる場合には、あまりバタバタ片づけられないですが、手術が次もある場合には急いで環境整備を行います。

シーツが血液汚染している場合などには必ず替えなければならないため、替えのシーツはたくさん準備しておくと良いですね。

仕上がりの確認と腫れや痛み止めの説明

仕上がりの確認と腫れや痛み止めの説明
お客さんのアイシングが終わったら、仕上がりの確認や痛み止めの内服などを行っていきます。

術直後は腫れているので、お客さんにどのくらいの期間で腫れがおさまるか説明して、なるべく安心してもらえるようにしましょう。

また、腫れは術直後よりも翌日の朝にピークが来ることが多いです。

そのため

美容看護師

明日の朝はもっと腫れているかもしれませんが、それがピークであとはどんどん引いていきますので心配しないでくださいね。

と一言添えておくようにしましょう。

痛み止めは痛みがなくても一応1錠飲んでいただいて、あとは頓服で何錠かお渡ししておくと良いと思います。

合わせて抗生剤や胃薬なども処方されるので、そちらの説明も行っていきます。

まれに薬剤アレルギーをお持ちの方もいるので、問診票をよく読んで注意しておきましょう。

美容クリニックの場合、医師が薬剤を処方して看護師や受付が直接手渡す場合が多いですので、スタッフ1人1人が責任をもって確認することが大事です。

ヨッピー

既往歴によっては使えない薬などもありますので、普段処方されるお薬については看護師もよく勉強しておくことが重要ですね^^

メイク不可なのでタクシーなどの手配も積極的に

メイク不可なのでタクシーなどの手配も積極的に
なお、プロテーゼの手術直後はメイクができません。

そのためお客さんにはスッピンで帰宅していただくことになります。必要に応じてマスクなどを手渡してあげると喜ばれますので、配慮するようにしましょう。

また、公共の交通機関で帰らずに済むよう、タクシー等の手配は積極的に行いましょう。

最後に、プロテーゼの手術後抜糸は必要な場合と、必要でない場合があります。医師に確認して、もし抜糸が必要であれば、抜糸の予約も取っておくと良いですね。

以上でプロテーゼの看護師の介助は終了です。

ヨッピー

最後にプロテーゼの施術部位ごとに押さえておいた方が良いポイントなどを紹介したいと思います!

【部位別】プロテーゼのオペ介助のポイント

プロテーゼによる隆鼻術

プロテーゼの形状によるメリット・デメリットはきちんと把握

鼻のプロテーゼには大きく分けてI型L型の2種類があります。

I型プロテーゼ

I型は文字通り一本の直線のようになっているプロテーゼです。

長所としては、

  • 鼻先からプロテーゼが飛び出すリスクが少ないこと
  • L型と比べるとややバレにくいこと
  • 手術が簡単なこと
などが挙げられます。

歴史的にはL型の方が古くからありましたが、鼻先からプロテーゼが飛び出すという失敗例を受けて、改良版として開発されたものがI型のプロテーゼです。

短所としては、固定がうまくいかない場合、上にずれやすく再手術のリスクが高いことが挙げられます。

L型プロテーゼ

L型は鼻の先まで入れるタイプのプロテーゼで、アルファベットのLの形をしたプロテーゼです。

L型の場合、鼻先まできちんと固定できるため、

  • 美しくシャープな鼻を作りやすい
  • ズレにくいという
メリットがあります。

前述したように、以前はL型のプロテーゼは鼻先の皮膚を突き破って飛び出ることがありましたが、昨今ではちゃんとした美容クリニックであれば、そのような事例はほとんどありません。

むしろI型プロテーゼのずれるリスクの方が怖いので、L型のプロテーゼをお勧めしている美容クリニックの方が多数です。

ちなみに手術の手技はL型のほうが難しいです。

この2種類のプロテーゼのどちらをお勧めしているかは、その美容クリニックの医師がどちらの手術を得意としているかにもよります。

どちらのプロテーゼにもメリット・デメリットがありますので、看護師もよく理解しておくようにしましょう。

傷痕の心配も少なく費用対効果も良いので人気上昇中

鼻のプロテーゼの手術では片方の鼻の穴の内側を3~5ミリほど切開して、そこからプロテーゼを入れる空間を作り、プロテーゼを挿入します。

傷痕が顔の表面に出ないため、傷痕は残りませんし、腫れもあまりでない場合が多いです。

また、ヒアルロン酸注入による隆鼻術と比較すると、シャープで美しい鼻を作りやすく、鼻先まできれいにできることがプロテーゼ挿入による隆鼻術のメリットです。

費用もヒアルロン酸注入を何回もするより安く済むため、費用対効果も良いですね。

デメリットとして、

  • 手術後1ヶ月ほどはメガネがかけられないこと
  • もし腫れや内出血が大きく出た場合、顔の中心のため隠しにくいこと
の2つが挙げられます。

メガネをかけるとプロテーゼがズレて定着してしまう可能性があるため、しばらくはかけることが出来ません。サングラスもNGなので、マスクなどで過ごしてもらうしかないです。

抜糸後のメイクはOKですが、鼻が腫れてしまった場合には隠すことは難しいので、学校やお仕事はしばらくお休みしていただく必要があります。

プロテーゼ挿入による隆鼻術は幅広い年代の男女に人気です。症例数も目の手術に次いで多いです。

ヨッピー

近頃はプロテーゼの質も良くなってきており、周りにバレずに綺麗な鼻を手に入れられるため、いま勤務中の美容クリニックでも件数が増えています。

プロテーゼによる涙袋形成

永久的に効果が持続するもののデメリットも

プロテーゼによる涙袋形成は、涙袋の部分にプロテーゼを入れて、涙袋を作る施術です。症例数も少ないので、まだあまり知られていない施術かもしれませんね。

手術方法としては、目尻または目頭側の下瞼を1~2ミリ切開してプロテーゼを入れる空間を作り、そこにプロテーゼを入れていきます。

手術自体は簡単ですが、傷痕が顔の表面に出ているので、目立つ可能性があることがデメリットです。

また、触った感触がコリっとしていて、天然の涙袋とは全く異なるため、バレたくない方にもあまりオススメできない施術ですね。

ただ、プロテーゼ挿入による涙袋形成は、1度行えば永久に効果が得られる為、その点では人気です。

よく比較されるヒアルロン酸注入による涙袋形成は、仕上がりの見た目も触り心地も自然で非常に良いのですが、費用が高いことや注入自体にかなり痛みを伴うことがネックです。

ヨッピー

プロテーゼとヒアルロン酸のどちらを使っても、メリットとデメリットがあるので、看護師(あるいは美容カウンセラー)はそのあたりのことをきちんと理解し、お客さんに説明するようにしましょう。

プロテーゼによる涙袋形成の症例数はかなり少ない

涙袋プロテーゼは10代~20代前半までの若い女性に人気で、それ以外の世代のお客さんはまずいません。

涙袋のヒアルロン酸注入を繰り返すうちに、面倒になってプロテーゼを入れたくなるというパターンが基本的には多いですね。

しかしながら、やはり触り心地により整形が一発でバレてしまうことと、傷痕が残るリスクを考えると躊躇してしまうお客さんが多い施術ではあります。

症例数は手術全体の中でも非常に少なく、年間10件もあれば多い方というクリニックが多いと思います。

プロテーゼによる顎形成術

ほとんどデメリットが無いプロテーゼによる顎形成

顎のプロテーゼは、口の内側からメスを入れて、顎にプロテーゼを入れる施術です。

顎は元々が触った感じが硬い部分ですので、プロテーゼを入れた部分に触られてもバレにくいですし傷痕も口の内部にしかできないので、明らかなデメリットがほとんどない施術といえます。

顎にヒアルロン酸を入れてみて、効果が気に入ったらプロテーゼに切り替える方が多く、顎のプロテーゼはお客さんの満足度が非常に高い美容クリニックの施術の1つです。

また、内出血や腫れも出にくいので、お仕事などの休みも長く取らずに済む場合が多いです。

デメリットは痛みが大きいこと

唯一のデメリットと言えるのが、顎の手術は口に中から手術するため、お客さんにとっては苦痛が大きい手術となることです。

手術中には血液と混ざった唾液が口の中に溜まって気持ち悪いので、看護師はあらかじめ膿盆などを準備しておいてこまめに吐き出してもらうと良いでしょう。

また、手術後はイソジンの消毒液でうがいをして頂き、帰宅後もお家でイソジンうがいをしばらく続けてもらう必要があるので、そういった事も顎の手術ならではの特徴と言えます。

口の中を切っているので、術後しばらくはあまり辛いものや刺激物は避けて頂いた方が無難です。ただ、特別に絶食や食事制限は必要ありません。

唾液がたくさん出た方が傷の治りが早いので、基本的には傷のことはあまり気にせず、どんどん好きなものを食べてもらってOKです。

美容クリニックでの症例数は少なめ

多くの美容クリニックでは手術は溶ける糸で恐らく行いますので、抜糸は不要のことが多いです。

ただ、お客さんが気になる場合には術後1週間程度で抜糸に来ていただきます。傷口は舌の下に1~2㎝ほどですので、塞がってしまえば気になりません。

メリットがとても多い顎のプロテーゼ手術ですが、顎の手術自体がそんなに人気のある施術ではないため、症例数的には少なめです。

ヨッピー

私自身の体験でも過去に2~3件ほどしかありません。

プロテーゼ挿入による顎形成術は20代~40代くらいのお客さんに人気で、主にモデルさんや水商売などの職業の方が多いことが特徴になっています。