こんにちは、美容看護師として働くヨッピーです^^
美容クリニックは一般病棟とは全く違う世界です。
ある程度イメージして転職する看護師さんも多いと思いますが、イメージと完全に一致していることの方が少ないのが現状だと思います(私も実際そうでした・・・^^;)
さらに、イメージと違うと感じることの多くは、残念なことに「マイナスの内容」です。
逆に言うと美容クリニックに対して良いイメージが先行しているとも言えます。
ここでは一般病棟から美容外科や美容皮膚科クリニックに転職した看護師さんがよく感じるギャップ(違和感)を7つお伝えしたいと思います。
ヨッピー
ぜひ転職前にチェックしてみてください。
Contents
【1】学校で習っていないことが多く別世界のように感じる
看護師の世界は看護業務を行うという点で、どんな職場であっても、業務内容は最低限統一されています。
それが、転職にあたっての安心感でもあり、看護師が比較的気軽に転職ができる要因の1つになっているのかなと思います。
そして、美容外科や美容皮膚科クリニックに転職する際も同じように考えて転職する看護師さんがいます。
このケースに関しては早期離職につながり、転職に「失敗」することが多いように思います。
美容クリニックの仕事内容は、自由診療の分野なので専門学校などで習うものではありません。
看護師として10年のキャリアがあったとしても、全く経験したことがない業務ばかり・・・というケースも珍しくないのです。
美容クリニックの求人で年齢制限を見かけることがあると思いますが、これは初めての業務に慣れるためには今までのキャリアが邪魔になることがある、という面が理由の1つになっています。
【美容クリニックへの看護師転職】求人に年齢制限がある理由と年齢別攻略法美容クリニックで仕事をするにあたっては、医療機関で看護師として仕事をするというよりも「美容サービス業に従事する」という認識ぐらいの方がちょうど良いと思います。
【2】裏方的な仕事もあり、華やかな世界ばかりでもない
美容クリニックで仕事を希望する看護師さんは、華やかなイメージを持っていることが私も含めて多いです。
やっぱり外から見ると綺麗な女性は多いですし、「美を追求する」というと何となくオシャレでカッコいいイメージがありますよね!?^^
しかし、実際には美容クリニックで働く看護師の仕事は裏方的な仕事も多く、華やかな部分だけではありません。
それだけであればそれ程の問題ではありませんが、仕事内容自体が元々のイメージと違うとなると、早期退職につながってしまいます。
また、美容外科であればオペの直接関接介助も多く、立ち仕事にもなるので体力も必要な仕事です。
そして、大手であればまだしも、小中規模の美容クリニックではオペ介助にそれ程多くの種類があるわけではないので、単調な仕事に感じる看護師さんもいるかもしれません。
介助の仕事だけでなく、積極的にお客さんとコミュニケーションを取ったりするなど、仕事のやりがいや面白さを自分から見つけ出していく工夫が必要なのかなと思います。
【3】給与が高いと聞いて入職したけどそうでもなかった
給与が高いということで、美容クリニックに転職する看護師さんもいると思いますが、思った程ではないというギャップを受けることがあります。
簡単に言うとインセンティブの部分が大きく、提示されていた金額を満額もらえないケースがあるのです。
しかし、給与に幅を持たせていたり、業績給という形になっているのであれば、美容クリニック側に非はありません。
業績が悪かったから手当が少ない、それだけの話です。
一般企業の営業職であれば当たり前の感覚ですが、看護師からすると戸惑いもありますし、クリニック全体の業績に対しての手当というものが感覚的に掴みにくいと最初の頃は感じるかもしれません。
テーマがお金ということもあり、自分から直接聞きづらい内容だと思うので、できれば事前に転職コンサルタントに確認してもらうようにするとイイと思います。
転職サイトについてはコチラのページで紹介しているので、良かったら参考にしてみてください。
【美容クリニックへの転職に】看護師専門転職サイト3選※比較しても意味ナシ【4】研修体制充実となっていたが病棟のようなモノではなかった
美容クリニックで働き始めると、改めて病院の研修体制が充実していることを実感します。
美容クリニックの求人には、「未経験でも安心、充実の研修体制」という文言が多いですが、実際には最初の数日だけ教えてもらって後は見よう見まねでとなっている美容クリニックも多いみたいです。
そして、もっとひどいクリニックだとプリセプターのように付いてくれる先輩看護師もおらず、自分で聞くしかない環境に身を置くことになります。
その結果、誰も教えてくれないと感じることになり、入職前のイメージとのギャップを感じて早期退職につながってしまうのです。
ある程度は自主的に学びにいく姿勢が大事ですが、研修体制に関して不安がある看護師さんは、転職サイトのコンサルタントにきちんと情報をもらっておくと転職後のギャップが少なくてすみます。
【5】美容クリニックの売上主義に馴染めない
美容クリニックは病棟のように必要な看護を提供すれば良いだけではなく、時には営利を求めなければならない場面もでてきます。
病棟では朝のカンファレンスや申し送りで、患者さんの状態についてや看護計画について話したりしますよね。
一方、美容クリニックでは、まず売上目標や現在の売上などを全員で共有します。
例えば、今月の売上目標額は◎千万円、現時点での売上◎百万円、残りの営業日で割ると一日あたりの目標金額は◎万円。
本日入っている予約の予定売上は◎万円のため、あと◎万円を上乗せしていかないと目標達成ができない、といった感じです。
そのため看護師も施術の際に別の施術をおすすめしたり、オプションを提案する必要がある場合も時にはあります。
一般病棟が長い看護師さんの中には、お金を介するやりとりをする事に違和感を感じて辞めたいと思う方もいます。
看護師は病棟で働いていると、コストや営利を1番に求められる事はないため、自分の目指す看護師像とのズレが生じるのかもしれません・・・。
【6】美容クリニックで働きたいと思って転職したけど将来が不安
美容クリニックで働く看護師の中には、短期間で離職していく看護師もやはり一定数います。
健常者を相手にする美容クリニックと、一般の病院では全く勝手が違います。美容クリニックは一般的な看護師業務とは違うため、疾患のある患者さんを看る力は身につきません。
そのため「美容看護師は看護師ではない」と言う人がいるのも事実。
保険診療を行っている病院やクリニックからはあまり良いイメージを持たれておらず、キツい言葉で言えば、「病棟看護から逃げた」と解釈される場合もあるようです。
そして、看護師が転職する際に、美容の経歴は看護師歴にカウントしないという病院も多くあります。
実際に美容看護師歴が長くなればなる程、一般論として通常の病棟看護師に戻るのは難しくなると思います。
それは知識・技術面からもそうですし、採用側からすればこの間まで病棟で働いていた即戦力が欲しい訳です(このあたりは皆さんもよく分かりますよね^^;)
そういった現実を知り、将来を不安に感じて、美容看護師から離れる方もいます。
ヨッピー
【7】やっぱり一般看護が好きということに改めて気づいた
看護師を目指すにあたって、多くの方は病気の方に関わって、その治療の手助けをしたいという思いが、最初にあったのではないかと思います。
ですが、美容看護師は看護師の中では特殊な分野であり、美容クリニックで相手をするのは、患者様ではなくお客様です。
やっぱり患者様の手助けをして、一般的な看護師業務に関わりたいと、改めて思い直して転職する方もいます。
実際、美容クリニックでの仕事が自分の看護感とマッチせず、「もっと看護がしたい」と言って病院に再転職していった同僚も過去にはいました。
やりがいを持って働いている美容看護師もたくさんいる
ここまで入職後に感じるかもしれないギャップ(違和感)を紹介してきました。
ご自身の目指す先とのミスマッチを少しでも防ぐお手伝いになればと思いますが、人によってはこの記事を読んで美容看護師になることをためらってしまう人もいると思います。
ですが、知っておいて欲しいのは、(私も含めて)美容看護師として長く働き続けて、やりがいをもっている人もたくさんいるということ。
美容クリニックに限らず、どんな職場にも人によって良い面・悪い面はあるわけで、全ての人にとって100%全てが良い職場というのはあり得ません。
Aさんには良くてもBさんには良くない、といったことは世の中にたくさんありますし、時間の経過によってその人の考え方が変わることもよくあります。
- 入職前はいまいち自分には合わないと思っていたけど、いざ働き出してみると仕事の面白さが分かってきた
- 入職前は自分に合っていると思ったけど、実際にやってみるとちょっと違った
- 入職してこれまで楽しくやりがいを持って働いていたけど、自分の考えが変わって違う方向にチャレンジしたくなってきた
全てあり得る話ですよね!?
何事も経験してみないと人の話を聞いただけでは分かりません。自分にとっては実際どうなのか?、本当の意味で分からないこともたくさんあります。
やらずに後悔するよりも、やって後悔した方が、自分の人生が”前”に進みます。
今後、40代・50代になった時に、『あの時、美容看護師にチャレンジしてみればよかった・・・』と思っても遅いのです。
ヨッピー