美容外科・美容皮膚科クリニックでの看護師の役割や仕事内容は?

美容看護師の役割や仕事内容は?

こんにちは、美容看護師として働くヨッピーです^^

ここでは美容看護師の役割や仕事内容について全体像をざっくりと説明していきたいと思います。

この記事を読むことで美容クリニックで看護師が何をやっているのか?ザックリと知ることができますよ!

自分が面接をしていても、この部分がイマイチ理解できてない人も結構多いのです・・・^^;

具体的な仕事内容はこの記事の後半で説明しますが、その前にまず美容クリニックでの看護スタンスについて説明しておきます。

ヨッピー

一般病棟とのスタンスの違いを理解しておくことが、後半で話す業務内容全てのベースとなるので、読み飛ばさずに読んでみてくださいね^^

美容クリニックでの看護スタンスは「お客様」

ご存じの通り美容外科/美容皮膚科クリニックには、基本的に健康な人が美容目的で訪れます。そのため美容クリニックでは「患者さん」ではなく「お客様」という視点で来院される方と接していかなくてはなりません。

一般病院との違いはまさにここで、看護師のスタンスが一般病院とはちょっと違うんですよね。

ヨッピー

「言われた通りにちゃんとお薬を飲まないと、いつまでも元気にならないよ~♪」的な会話は皆無です、というよりもそんな会話をしていると怒られます(笑)

勤務しているうちに慣れてはきますが、病棟経験が長い看護師さんだと最初は少し戸惑うかもしれません・・・私も最初の1~2ヶ月ぐらいはチョット変な感じでした^^;

美容クリニックで働く看護師として、接客・接遇スタンスがちょっと違うということは全ての業務の大前提となるので、最初に認識しておいてくださいね。

美容外科/美容皮膚科クリニックでの看護師の仕事内容

では次に美容外科/美容皮膚科クリニックで看護師がおこなう具体的な仕事内容や業務の特徴を大まかに4つ紹介します。

主な美容看護師の仕事

  • 受付業務・電話応対
  • カウンセリング業務(外来業務)
  • 注射・点滴/レーザー照射/採血・オペ介助業務
  • 滅菌業務・清潔操作・その他業務

【1】受付業務・電話応対

お客さんの来院時の受付や診察代・施術代の会計時の対応、問い合わせの電話対応などです。

全国展開しているような美容外科/美容皮膚科クリニックだと、受付専用の人を雇っていたり、コールセンターが別にあってそこでオペレーターが対応していたりしますが、小さいクリニックの場合は看護師が担当することもあります。

美容クリニックの施術に興味がある多くの人とのファーストコンタクトは、電話から始まるケースも多く、ここでの印象によって来院率がかなり変わってくるので、お互いの顔が見えない分、応対スキルが求められます。

【2】カウンセリング業務(外来業務)

カウンセリングについても看護師がおこなうケースがあります。

ただし専属でカウンセラーがいるケースや、受付とカウンセラーが兼務になっているケースもあり看護師が担当しないことも多いです。

カウンセリングでは来院された方から話を聞いて、どういった点に悩みどんな風になりたいのか、しっかりとイメージを共有できるようにヒアリングをしていきます。

特に美容外科の場合は、その人が頭に描いている形やデザインといった「イメージ像」が必ずあるので、それがきちんと分かるまで丁寧に対応していくことが求められます。

顔や身体のコンプレックスを訴える人も多いので、お客さんに寄り添いつつ心理面も考慮しながら、嫌味なく悩みに共感してあげることもポイント^^

また施術に対する不安を取り除いてあげることも重要になってきます。コミュニケーションスキルが高い看護師は重宝されますね。

その他にも手術処置のための事務手続きや、お客さんへのクロージング(必要な検査・手術内容を簡単に説明し、費用の確認や支払い方法などの細かいことを決めて実際に手術に申し込んでもらうこと)などを行う場合もあります。

MEMO
クリニックの方針で、最初のカウンセリングからクロージングまで院長が必ず担当する、と決めている美容クリニックもあります。

【3】注射・点滴/レーザー照射/採血・オペ介助業務

レーザー脱毛器

アレキサンドライトレーザー脱毛器(GentleLASE)

注射や点滴は美容外科・美容皮膚科で働く看護師にとってベースとなるスキルです。

  • 若返りや美肌美白のためのプラセンタ注射
  • 疲労回復のためのビタミン点滴

などは多くの美容クリニックで行われています。

また、

  • 脱毛に代表されるレーザー照射
  • ケミカルピーリング

を看護師がおこなうことも多いです。

最初は薬剤名や物品名、各種専門機器の使用方法など覚えることが多いですが、プリセプターに付いて教えてもらったり、看護師同士でレーザー照射をし合いながら自身で体験することで覚えていきます。

美容皮膚科クリニックでもオペ介助が全く無いわけではないですが、メスをあまり使わない美容皮膚科では注射や点滴、レーザー治療、お客さんへの対応といった仕事のウェイトが高くなります。

逆に、オペを頻繁におこなう美容外科クリニックでは、採血や手術の直接介助(器械出し)や間接介助(外回り)が、看護師の仕事として非常に重要になってきます。

手術器具を単純に医師に手渡すだけではなく、スムーズに手術が進行できるように手術方式を覚えたり、イレギュラーな事態が起こった場合の迅速な判断力・行動力も必要になります。

看護師のオペ介助については、美容クリニックで働く看護師のオペ介助のカテゴリーで施術ごとに紹介しています。

ヨッピー

ブランクなどで注射や採血に苦手意識を持っている看護師さんは、注射(採血・点滴)の基本ブランクで苦手になった採血を克服した私の体験談も、もし良かったら参考にしてみてくださいね^^

【4】滅菌業務・清潔操作・その他業務

手術後の機器洗浄や滅菌などは看護助手(看護アシスタント)が担当するケースも多いですが、看護師が行うことも。

他にもカルテ作成や備品整理・在庫管理、院内清掃といった業務もありますし、クリニックによってはブログやSNSの更新(Instagram・Facebookなど)といった広報・宣伝的な業務を任されることもあります。

クリニックの規模や診療内容によっても変わる看護師の役割

美容クリニックの受付
大まかに美容クリニックで看護師が担当する(担当する可能性がある)仕事内容を紹介しましたが、実際には働く美容クリニックの規模によって担当する役割(範囲)は異なります。

手術の直接・間接介助だけをやるところもあれば、クリニックで販売している洗顔料や化粧水といったドクターズコスメの営業、施術申し込みへの説得、クロージングまで看護師が担当しているところもあります。

どこまで看護師がやるかは美容クリニックの体制次第ですが、比較的規模が大きいクリニックだと、きちんと役割分担がされている傾向にあると思います。

他にも、例えば美容皮膚科の診療メニューが7~8割を占めていて、メスを使う美容外科の診療は少しだけ、全麻(全身麻酔)を使う大きな手術はしないような美容クリニックだとオペ介助はほとんどないです。

オペ室経験がない看護師さんは美容皮膚科へのウェイトが高い美容クリニックの方が、最初はなじみやすいと思いますよ。

いずれにせよ、これから美容外科/美容皮膚科クリニックへの転職を考えている看護師さんは、面接時に看護師の役割や業務範囲をきちんと確認しておくと入職後のミスマッチが防げると思います。

次は美容で働く看護師のメリットや良い点について♪
看護師が美容で働くメリットや人気の秘密は? 美容外科/美容皮膚科クリニックで働く看護師のメリットや人気の理由はナニ?